楽園まであともう少し

BL(主にマンガ)レビューやらその周辺
<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
LINKS
メールフォーム
ご意見ご感想どうぞ
Mail Form
RECOMMEND
サウダージ 後編
サウダージ 後編 (JUGEMレビュー »)
イメージ・アルバム,鳥海浩輔,浜田賢二,遊佐浩二,平川大輔
個人的には後編が気に入ってます。鳥海さんの魅力炸裂、そしてハマケンもキャラの割には優しさが滲み出てていいです
RECOMMEND
ボーダー・ライン(1)
ボーダー・ライン(1) (JUGEMレビュー »)
イメージ・アルバム,三木眞一郎,鳥海浩輔,小杉十郎太,立木文彦,浅野真澄,志村知幸,斉藤次郎,羽多野渉,小林和矢,小室正幸
トラック10、必聴!
演出と演技者の技が冴えてます!
RECOMMEND
ドント・クライ・マイ・ベイビー (バンブー・コミックス 麗人セレクション)
ドント・クライ・マイ・ベイビー (バンブー・コミックス 麗人セレクション) (JUGEMレビュー »)
西田 東
萌えた!!!!!
バンブーの先生はやっぱ最高です。
どの受もかわい子ちゃんばかり!
RECOMMEND
LIFE、LOVE 1 (1) (花音コミックス) (花音コミックス)
LIFE、LOVE 1 (1) (花音コミックス) (花音コミックス) (JUGEMレビュー »)
西田 東
ジャックと新海の関係がデンジャラスで続刊が気になる
RECOMMEND
デコイ 迷鳥 (SHYノベルス)
デコイ 迷鳥 (SHYノベルス) (JUGEMレビュー »)
英田 サキ
怒濤の最終巻!!ダークでスピィーディーなストーリー。
喫茶「デコイ」のマスターは藤達也のイメージっす
RECOMMEND
デコイ 囮鳥 (SHYノベルズ)
デコイ 囮鳥 (SHYノベルズ) (JUGEMレビュー »)
英田 サキ
奈良絵最高!
男たちの因縁、生き様に眼が釘付け
RECOMMEND
タンゴの男(メロメロコミックス) (mellow mellow COMICS)
タンゴの男(メロメロコミックス) (mellow mellow COMICS) (JUGEMレビュー »)
岡田屋 鉄蔵
人を愛する事、愛される事っていいなぁとシンプルな感情に酔わされる
RECOMMEND
イルミナシオン (mellow mellow COMICS) (mellow mellow COMICS)
イルミナシオン (mellow mellow COMICS) (mellow mellow COMICS) (JUGEMレビュー »)
ヤマシタ トモコ
まさかBLで「愛の不在」を描かれるとは!!!!
人間のどーしょーもなさに嫌々ながら共感してしまう。
RECOMMEND
ニジンスキーの手 (ハルキ文庫)
ニジンスキーの手 (ハルキ文庫) (JUGEMレビュー »)
赤江 瀑
赤江氏の書く男たちはどうしてこんなにも獰猛でアンニュイで美しいんだろう。赤江好きは必読。
RECOMMEND
純愛エゴイスト2
純愛エゴイスト2 (JUGEMレビュー »)
藤崎 都,中村 春菊
好戦的な真っ黒お目目な野分と美人系ヒロさんのカバーイラストに心臓鷲掴み。
RECOMMEND
純愛エゴイスト
純愛エゴイスト (JUGEMレビュー »)
藤崎 都,中村 春菊
春菊氏のカバーイラストが美しすぎる
RECOMMEND
RECOMMEND
愚か者は赤を嫌う [メロメロコミックス] (mellow mellow COMICS)
愚か者は赤を嫌う [メロメロコミックス] (mellow mellow COMICS) (JUGEMレビュー »)
えすとえむ
スペインとえすとえむが絡まったらそりゃ萌るって
RECOMMEND
西洋骨董洋菓子店(全3巻) (WINGS COMICS BUNKO)
西洋骨董洋菓子店(全3巻) (WINGS COMICS BUNKO) (JUGEMレビュー »)
よしなが ふみ
よしなが作品でいちばん好きだ
RECOMMEND
ビター×スイート (ビーボーイコミックス)
ビター×スイート (ビーボーイコミックス) (JUGEMレビュー »)
遙々 アルク
ヤマシタさんの台詞使いも好きだが、アルクさんのモノローグも大好きだ
RECOMMEND
欲望の法則
欲望の法則 (JUGEMレビュー »)

暴走する愛欲と嫉妬!キッチュでクィアーな暴走特急の果てに涙が…
RECOMMEND
砂の下の水脈 (バンブー・コミックス REIJIN Selection)
砂の下の水脈 (バンブー・コミックス REIJIN Selection) (JUGEMレビュー »)
深井 結己
ドロリ、とした人間描写がたまらん
RECOMMEND
ポーの一族 (1)
ポーの一族 (1) (JUGEMレビュー »)
萩尾 望都
図書館にあって読んだけど名作です。コレを置いてくれた図書館に感謝!
RECOMMEND
絢爛たる屍 (文春文庫)
絢爛たる屍 (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
ポピー・Z. ブライト
連続殺人鬼同士のデンジャーすぎる愛の姿。モデルはデニス・ニルセン(英)とジェフリー・ダーマー(米)
RECOMMEND
灼熱アバンチュール 1 (1) (ルチルコレクション)
灼熱アバンチュール 1 (1) (ルチルコレクション) (JUGEMレビュー »)
有間 しのぶ
青春の〜かほりわぁ〜♪そんな歌を唄いたくなる。台詞使いが上手い
RECOMMEND
ショーが跳ねたら逢いましょう (MARBLE COMICS)
ショーが跳ねたら逢いましょう (MARBLE COMICS) (JUGEMレビュー »)
えすとえむ
白と黒の世界に惚れました
RECOMMEND
ベルベット・ゴールドマイン
ベルベット・ゴールドマイン (JUGEMレビュー »)
ユアン・マクレガー
己のセクシャリティーを受け入れたアーサー君に共感ビンビン!カート&アーサーのメイクラブは映画史上で一番素敵なベッドシーンだと思う
RECOMMEND
願い叶えたまえ  (3)
願い叶えたまえ (3) (JUGEMレビュー »)
西田 東
西田作品はどれもいい。愛する事の痛みと希望があります。
RECOMMEND
聞こえない声 HertZシリーズ
聞こえない声 HertZシリーズ (JUGEMレビュー »)
京山 あつき
きゅきゅ〜〜〜んッ!
青春の匂いがする!
RECOMMEND
この愛を喰らえ (幻冬舎ルチル文庫 (り1-3))
この愛を喰らえ (幻冬舎ルチル文庫 (り1-3)) (JUGEMレビュー »)
李丘 那岐
キケンな美形ヤクザ×男前板前。これに萌えずにどーする。この二人の続編希望!
RECOMMEND
くいもの処明楽
くいもの処明楽 (JUGEMレビュー »)
ヤマシタ トモコ
30代の憂鬱に萌!
PROFILE
SEARCH
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | - | - | - | - |
「千夜一夜〜しとねのひめごと〜」岡田屋鉄蔵
 ■Story 
偶然見てしまった激しいSEX──穏やかな笑顔で人気のバーテンダー・葵の気が向いた時だけ、彼を抱くことを許された翔太。濃厚な愛撫で激しく誘うくせに、自分がキモチよくなろうとはしないのはなぜなのか。謎の多い葵に翻弄され続けるが…。カラダだけでなく、ココロの奥まで結ばれる愛をあんたにあげたい。大量描き下ろしアリ! 
続きを読む >>
| yuki | Comic*作者-A | comments(0) | - | - | - |
作品ナンバー20/えすとえむ
 ■Story 
「男娼? 天使? 君は一体誰なんだ――」幼い日に見た一枚の絵…少年モーリスは絵の中の青年に心を奪われた。その悲しむような、愛おしむような、すべてを赦すような眼。10数年後、新進気鋭の絵画修復師となったモーリスの目の前に絵から抜け出た青年が現れて!? えすとえむリブレ初コミックス、番外描き下ろし19ページを収録!! 
続きを読む >>
| yuki | Comic*作者-A | comments(0) | - | - | - |
白の無言(しじま)/大竹直子
 【あらすじ】
高橋と桐島は陸軍士官学校で主席を争うライバルかつ親友同士。高橋は桐島の何事にも動じない強さに憧れていた。官僚の父親への反発から軍人の道を選んだ高橋だったが、父の日本を憂う深い心を知り、父の跡を継ぎ官僚になるべきか迷う。その晩遅く桐島を訪ねた高橋が偶然目にしたものは、上官に弄ばれる桐島の姿だった…。二・二六事件を背景に激動の時代を駆け抜けた青年達の純愛を描いた表題作他4編。 
続きを読む >>
| yuki | Comic*作者-A | comments(0) | - | - | - |
タンゴの男/岡田屋鉄蔵
■Story
タンゴの男と呼ばれながら、本当の情熱を知らぬままに踊り続けてきたダンサー・アンジー。 ラテン人の母を持ちながら、祖父に引き取られ、今は日本人として暮らすヒロ。 アンジーは出逢いのひと目から沸き立つような欲望をヒロに感じる。男にはまるで興味のないヒロだったが、懐かしい故郷を感じさせるアンジーの包容力に、戸惑いながらも、いつしか心と体を開いてゆく・・・。男が男を愛する時を情熱のタンゴに乗せて描いた、著者初めての作品集。描き下ろしも収録。 (発売サイトから拝借)






岡田屋さんはえすとえむさんのスペイン合同誌(同人)で拝見した事があったのですが、まさか絵もストーリーもこんなに力量のある方だと思っていなくて驚かされました。

見くびってました!スイマセンと謝りたい(笑)


副題をつけるなら『男が男を愛する時』。

タンゴに人生を映し込んだ、まさにタンゴのような男、アンジーと虐げられた移民の眼を持つ、タンゴの魂を持つヒロ。
そんな2人の魂を近付け、身体全体で愛を語り合う様は良かったです。

ストーリー自体はシンプルなんです。
ノンケのヒロはアンジーに対する感情に戸惑っているのですが、魂が惹かれ合う事に男女の性差なんて些細な事なんだと気付かされます。

一方の愛のハンター(笑)アンジーは沢山の男たちに愛されながらも、宿命の相手に出会えず男たちに愛を与え続けてきた人。

スペイン人と日本人のハーフであるヒロは厳格な祖父に育てられ、ハーフである事を否定された人(アンジェラ・アキみたいな境遇っぽいな…)。
だからたとえ外見的に立派でも(柔道全国大会優勝してるし)どこか少年のような寂しさ、やるせなさを持っている。
そんなヒロの孤独に気付き、包み込むようなアンジーの優しさに縋り、涙を流すヒロの姿が見ていてジーンと来ます。


なんか愛情の形とか捉え方がとても男性っぽいな、と感じました。
それはヒロが彼女とのセックスで射精の感覚を、世界にだれもいない独りだけの時間が好きだ、と感じてる所とか…
本来セックスって2人でするもの(まぁ複数ってのもありですけど/笑)だけど,男の人って結構こういう人、多いですよね…よくわかんないけど、あまり女性はこーは感じなさそうだし。
そんな恋人がいても心を閉ざしていたヒロが、アンジーによって心も身体も人を愛する事に気付き、目覚め、自分を解放する所がまたいいなーと思えます。


こう書くと本当にシンプルな筋書きで、変な当て馬も出てこないし、派手な話じゃないんですが、シンプルな筋書きだからこそ光ってくるんです。シンプルな話だから作家の感性と腕が出てくるのだと実感させられました。

また脇で出てくるおじ様方が素敵!
靴職人の小さなエピソードとか本編と関係ないんですけど、そういう愛の形もあるんだよ、とヒロに教えてくれます。
例えその人が自分だけを見てくれなくても、人を愛せる事って幸せだな、と思った。



最後のヒロの元彼女の漫画も結構私、好きです!
カワイイ女だと思いますよ,私は。
ビッチになりきれない、寂しがりやな女。

岡田屋さんの優しさを感じたね。


そんな感じで、出てくる登場人物がとっても魅力的。
アンジーなんてBL界(BLって単語が似合わない!)きっての魔性の男っぷり。
そんなアンジーと同居している女性キャラ(名前,忘れてしまった;今手元に本がない!)もペドロ・アルモドヴァル映画に出てきそうなニューハーフみたいな魅力的な女性だし。

続きがあったら、ヒロとアンジーのタンゴしてるシーンが見たいです。
| yuki | Comic*作者-A | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
刺青の男/阿仁谷ユイジ
もうすぐ2008年も終わりますね…

12月は仕事のストレスですっかり(っつーかとうとう)体調を崩してしまい、なかなかこっちが更新できませんでしたが、足を運んで頂きありがとうございました。

しかしそんなこと言いつつ、BL本は結構買ってたんですけどね、12月も。
買った本と感想が全然追い付けない…;;

ま、それは置いておいて、遊びに来て下さった方の快適なBLライフの足しにでもなってればとっても光栄でございます。

拍手もありがとうございます。
拙くって偏りまくった感想文で分かりづらい部分も多多あると思いますが…
生暖かい目で見守ってやってください(笑)

さて、本来なら2008年度ベストBLラインナップ(個人的に)をやりたいんですが、正直古本購入が多いのでリアルで08年リリースされて買った本が少ない気がするのでどーなんだろう…と思いつつちょっとやってみようかと思います。
自分が08年に購入した本、って事で平気で昔の本(古本購入で)とかラインナップにいれちゃいそうです、自分。

そして今年はCDの方にも手をだしちゃいましたよ(笑)
新たな楽しみが増えて楽しいですが、家計は大変な事になってますが…


会社も休みに入りましたし特にする予定もない気楽なご身分なので、この期間中絶賛営業させて頂きます(どうなんだそれは)
ちょっとがんばって溜まってた感想をアップしていきたいと思います!





◆Story
刺青を持つ三人の男たち(牡丹の潟木、ラナンキュラスの武藤、狂い鮫の埜上)。それらに絡む謎の男、久保田。社会の裏側を生きる男たちに救いはあるか…? 刺青シリーズ完結編『みんなの唄』描き下ろし42ページを加え、すべての物語が収束される。ほか、片思いの相手が毎夜生き霊になって現れて…『はるのこい』『ゆめのあんない』を加えた異色作品集(本誌裏表紙より)



表題作は刺青を持つ3人の男と、その3人の男に絡んでくる狂言回し的な久保田が織り成すお話です。
一応やくざモノというカテゴリーはできますが、今まで見てきたやくざモノとはちょっと肌触りが違う感じです。独特の空気感がある、って言うか…
言葉にしにくいけど…

最初の話である、牡丹の潟木の話は緩い空気があって可愛い感じで、全然巷の噂である「重い」とか「暗い」ってイメージと重ならなくて最初なぞだったんですが、最後の最後『みんなの唄』で大仕掛けをもってこられてガツーン!と頭を殴られた感じがしましたね。
その前の「狂い鮫とシンデレラ」でかなりヴァイオレンスだったので自分的に悲鳴あげまくってたんですけど…その仕掛けが『みんなの唄』で繋がるんだな、と分かった。
でなかったら「狂い鮫とシンデレラ」ってただのヴァイオレンスエロ漫画で全然萌えないし、それところか愛が全くない話ですからね。

とにかく私は最初の話から一体これはどういう話なんだろう?と思って読んでたんですがラストのオチにむぅーん、となった。
こうくるとはまったく予想してなかったんで。
でもとっても綺麗なオチのつけ方だと思う。

後に残された潟木と久保田は…潟木が悪気のないアホだっただけにその行く末の深い闇に、絶望に可哀想になる。
そして久保田は…今回最も謎の男だと思うんですがわたし的にこの人はそういう立ち位置の人物なのだと思ってる。でないとこの人は狂人としか思えない。
狂言回し的な役なんだけど、本気で潟木を愛してしまうと言う予想外の事態に直面してしまったからこの久保田と言う男も蚊帳の外ではいられない。
地獄のループに久保田も加わり、潟木の罰を一緒に飲み込み引き受けようとする。それが愛する、という事だと言うように。

ラストの久保田の台詞

「謝る代わりに祈れば言い。『皆が幸せな夢を見られますように』『せめて夢だけでも』…償いながら生きようね、一日でも一秒でも長く一緒に」

この台詞がひどく泣ける。
人が生きる事は誰かの犠牲の上で成り立っているのかもしれない。
ヤクザとか一般人とか関係なく…罪を重ねて罪の上にまた違う人の罪が重なって、それでも人間は社会を築いて小さな幸せを求めて生きてるのかな、と思った。


表題作とは一変して、『はるのこい』『ゆめのあんない』はちょっとエロティックでグロテスクで…ロマンチックなお話。
こっちの方が本来のユイジさんらしい話なのだろうか。
ゲイの男子が、女好きの同級生が好きで好きでその子が生霊みたいな形でその子の前に現れるお話。なんか源氏物語とか古典文学的な匂いを感じさせつつエロスな部分は生々しかったりグロテスクだったりしてその辺は現代的だったりしてその匙加減が上手いな、と感じた。
最後も受け攻めポジションが意外な形だったり(笑)生霊になってた子は身体に生々しい跡が残ってたりとその辺の描写もロマンティックでいいなーと思う


| yuki | Comic*作者-A | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
灼熱アバンチュール/有間しのぶ
そういや左のレコメントには入れてるのにこっちでは書いてなかったなーって事で…

この漫画はオススメ頂いたのですが、表紙の殴り描きのような絵を見て購入しようかかなり迷いましたが……結果として買ってよかったなーと思いました。

まぁ中身も表紙に負けず劣らず殴り描きみたいな絵なんですけど(笑)でもこんな絵でも男性の裸体が妙にいやらしかったりとエロシーンが意外とエロかったりと…
いや、エロいだけじゃないんですよ(笑)
モノローグの使い方も上手くて、10代のきゅきゅ〜んとした甘酸っぱくも恥かしい感覚だとか蘇りました。


えーと、お話はですね。
主人公は医者を営んでいる、ノー天気で破天荒、性欲満タンだけどある出来事が原因でインポになってしまった奥沢。

高校時代、イジメグループから助けてあげてそれ以来セックスフレンド兼恋人のような、同じく医者の広田とは今もインポだけど関係を続けていて、インポ治療もしてもらってる(笑)
広田は眼鏡をかけた大人し気な風貌。
実は奥沢の事が好きなんだろうなーと言うのが伝わってくる。

で、その奥沢がインポになった原因と言うのが、高校時代の夏休みに奥沢の家の周辺へ旅行をしに来た男の子、朔との気持ちのすれ違いから。

朔と奥沢は意気投合して親が家にいなかった奥沢は自宅へ朔を泊まらせます。
二人の距離は次第に近付いていくのですが、朔は初めてできた親友の存在に無邪気に喜び、じゃれつくようなスキンシップを求めて来るのです。
でも朔と同い年でもすでに精神的にも肉体的にも「大人」な奥沢はそんな朔に「我慢」をするのですが、とうとう手癖の悪い「癖」が出てしまい、厭がる朔を無理やり抱こうとします。
隙をついて逃げ出した朔は、初めて出来た親友に受けた手酷い裏切りと暴力に傷つき実家へと戻ります。
そして朔へ逃げられた奥沢はそれ以来インポとなるのです。

そして大人になって久しぶりに二人は出会ってしまい、朔は自分を手酷く傷つけた奥沢に憎しみを持つのですが、あれ以来インポだと告げ、優しく「お前が気になっていた」と言う奥沢に戸惑うのです。


うーん、自分の拙い紹介文が嫌になっちゃうな。
ストーリー紹介は難しいです。


この主人公の奥沢がイイキャラなんですよ。
陽性の変人、って言うんですかね。
とにかく豪快であっけらかんとしてて、イジメられていた広田を助けたときも「こいつらきっちりシメてやるから、だからやらせて」なんて抜かすんですよ。
広田もそんな奥沢に次第に惹かれていって、「いいよ」なんて言うし。
奥沢と広田の高校時代の話もこれまたいいんですよね〜〜


でも本編は奥沢と朔の話がメインなんですけどね。
再会しても「泣き顔に先走りつけてゴメン。乳首、指と舌でねぶって尖らせてゴメン。
内股とか吸い上げてゴメン。力づくでねじ込んで〜」
とか全然反省してないだろ!と言いたくなるようなどーしょーもない言葉吐いて、やっぱり再会しても好みの身体をしている朔に迫る(笑)インポの癖して。
そんな奥沢に朔は憎しみを抱くだけど…元々好きな相手だったから心に揺らぎがでてきちゃうんですよね。

上記の文だけよんでると、なんかドロドロの愛憎劇みたいだけどこの漫画自体はほのぼのしててちょっととぼけてるかと思うとドキッとする台詞があったりとするんですけどね。
この緩急のつけ具合がいいです。

ちなみに朔には現在女性の同棲相手がいたりして、だんだん惹かれて行く奥沢への感情と、心を裏切って行く彼女へ対する感情の揺れがメインになっていきます。


まぁちょっと2巻は1巻へと比べると勢いがトーンダウンしたような気がするんですけど、キュンキュン好きな自分(笑)には大いにごちそうでございました。


内容は違うんですけど、雁須磨子さんの「のはらのはら」っぽいような気がする…(いや、ストーリーは全然違いますよ)
| yuki | Comic*作者-A | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
媚の椅子/池玲文
◆Story
長く抗争を続けてきた梅崎組と相賀組の手打ち直前。相賀組の男が刺された。梅崎組若頭・加賦は、犯人を匿っているであろう韮沢を拘束し、苦痛と快楽をその体に施すが一向に口を割る気配がない。「惚れてた男に犯されて嬉しいかそれとも俺に振られた腹いせか? 韮沢」決して痛みに媚びない韮沢の真意とは? 描き下ろしあり。(裏表紙より)




表題作はヤクザ(若頭)/ヤクザ(その舎弟で幹部)でございます。
やーー池さんの美麗なイラストのスタイリッシュヤクザはたまりません。
美しすぎます。
特にこの人の描く攻は本当に男っぽいけど美しい!
受キャラよりも攻を描く方が好きなんじゃないかなと私は勝手に思ってます。


で、表題作の「媚の椅子」「暗夜の礫(前/後)」
しょっぱなからSM専用ホテルでの拷問シーンから始まります。
韮沢が座らされている椅子のない椅子(??)がすげー拷問チックです。
これ、すっごい足腰に負担がきそう。そして室内にあるむき出しの和式トイレとかなんちゃんてSMでないホンマもんなノリをバリバリ感じさせます(註:このトイレを使ってるスカ的なシーンはありませんのでご安心を)
池さんの美麗イラストとこの本物志向は非常に合ってます。

で、この拷問する男が梅崎組若頭・加賦で、される側はその舎弟だった韮沢です。
韮沢は加賦の事が好きで好きで何されてもいい!みたいなドMみたいな男です。
で、加賦はそんな韮沢の事が理解できなくて(屈折した親子関係のせいで、愛がなんたるか理解できない)その好き好きパワーに恐れを抱いてる。
まぁそんな感じで攻の加賦もイイ男でヤクザもんらしく横暴で恐ろしいんだけど、不器用さんで可愛いなと思います(笑)
加賦パパと継母とのエピソードもBLなんですが、良かったと思います。
凄くヤクザもの!って雰囲気(でもやはり池さんの美麗絵だからVシネみたいな暑苦しい汗臭い感じではない)があって良かったと思うんですが、良かった分、安易にラストのオチが「好きだと言って欲しい」みたいな甘ったるい雰囲気で終わったのが残念だったなぁ。それにどっちかと言えば「好き」よりも「愛してる」なんて重くてクサイ(笑)言葉の方が合ってる感じがするし。



『トカゲと蝶番(前/後)』
幼馴染みなんだけど、支配する者(攻)される者(受)みたいな関係性が伺われる人たち。ある意味SM的な関係にも見える。
攻は池さんらしくすごい美形。でも意地悪で変な人。そしてED治療の医者になってる(笑)
受はそんな攻に子どもの頃から支配されててびくびくとしていて挙げ句それが原因でイ○ポになってる。外見は池さんにしては珍しくロリ系(成人してますが)
ストーリーだけ見ると陰湿そうになりそうなのを、ちょっとコメディタッチに何故か少女漫画チックに描かれてます。
しかし池さんは本当に珍を描くのが好きなんだなぁと思った(笑)


『成立しない朝』
オーソドックスなリーマンラブ。
しかし池さんだからエロが濃いなぁ(笑)なんか池さんの作風で普通のリーマンラブ、ってのも不思議に思っちゃうのは失礼なのかな…(笑)
攻の杉坂がイイ男だと思います。


総括としてやはり池さんの描く攻はイイ男だなぁ(変な人もいますが)と思いました。
| yuki | Comic*作者-A | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
美剣士/小野塚カホリ (JUNEコミックス ピアスシリーズ)
原作:団鬼六「鬼ゆり峠」
◆Story
江戸末期、可憐な美剣士が堕ちる情念の罠ーーー!!
戸山藩の小姓を勤める大鳥菊之助は、剣の師であった下級武士・大月重四郎の脱藩を知り、捜索隊に加わり旅に出る。その途中、菊之助の美しさに目をつけた雲助・定次のたくらみで、やがて果てなき色地獄へと落とされていく……。
雑誌掲載時から完結にいたるまで、片時も目が離せない展開を続けた「美剣士」が待望のコミックス化!
大幅に加筆・修正を加えた本作では、よりいっそう菊之助と重四郎が一途に貫いた愛の深さと哀しさが胸に迫ります。
小野塚カホリが描いた初の江戸時代ものを、どうぞじっくり堪能して下さい。
さらに、コミックスのために描き下ろした美麗カラーピンナップがかなり『粋』な仕上がりですので要チェック!!(サン出版HPより)



「誘惑レシピ」のレビューを書こうかと思ったんだけど、「彩おとこ」の余韻もあって時代劇でイキます。

「彩おとこ」、かなりリピートしてます。
特に黒田さんが喋ってる部分(笑)
あんな喋りの人、側にいたら絶対イヤだけど(笑)時代劇で遊廓の用心棒、って役だからイイのよね。
あのエロい声で小野くん攻めてくれるから余計リピートしまくるっての(笑)
小野くん、男らしく啜り泣いてるのがまたいいのよねー(変態かよ…)



で、「美剣士」です。
原作はSMの御仁、団鬼六ですよ。
それを小野塚先生が男同士の道ならぬ恋と欲望の話へと変換してくださいました。
小野塚先生と言うと現代的な若者の恋とセックスのお話を描く人、ってイメージなので時代劇、というのがかなり驚きです。
カバーイラストなんて時代劇らしく、かつ淫靡でいいかんじなんですけどやっぱり中身の漫画の絵は現代っぽい感じでそれがちょっと残念かなーなんて思いますけど。

団鬼六が原作なので、結構覚悟決めて読み始めたんですけど、思った程主人公菊之助が惨い目に合ってなくて安心しました。
ほら、上記紹介文では「やがて果てなき色地獄へと落とされていく……。」なんて書いてあるから…(笑)

やっぱりね、エロスは私大好きだけど(笑)男性向けエロみたいに愛のないエロスはちょっと受け入れがたいから。ここらへん、男と女の違いだなーと思うけど。

ただ単にに菊之助がエロ地獄に落される話なら面白くないけど、ポイントは菊之助が慕う、下級武士の重四郎との愛のものがたり。
重四郎も真面目で美少年な菊之助の事を好きなんだけど、菊之助は重四郎よりも階級の高い家の出身で身分違いだからなかなか手を出せない。
今の時代じゃ考えられないけど、やっぱり武士の世界で身分が違うんじゃ、そう簡単に手も出せないんですよね。
それが2人が捕われ、菊之助が嬲り者になる事で微妙に関係が変わってくる。
っつーか菊之助自らが男らしく重四郎を誘い、とうとう肉体的に結ばれる事になる。
重四郎ってば菊之助よりも年上の癖してむっちゃへたれ!(笑)

この菊之助って子がホント、可愛くて素直で、でも凛とした強さを持っててイイ子なんですよねー。
愛に一途でひたむきな男ってその存在が希有なだけに、すばらしいね(笑)


もう1つのテーマが時代劇らしく、「武士としての生き様」って所かな〜
2人は脱藩してしまったから武士として最も屈辱的な「無宿」になってしまうんだけど、この辺りの重みはいまいち私、よく理解できないけど、おそらく武士=男としては屈辱的なんだろうなーと思われる。
「家」に縛られているが故に、自由に生きられない、愛する人の下へも行けない、そんな不自由さがひしひしと伝わってきました。
ただ、このテーマが絞り込めてないせいかやや散漫に感じられました。
上下巻でわけてじっくり描いてほしかったなー


まぁそんな感じで意外と、エロ!SM!!陵辱!!!(笑)よりも、意外と真面目に時代劇してる気がしました。
私が今まで読んだ小野塚さんの漫画にしては屈折した話でもないし、意外と純愛。


帯に小野塚先生の「ラブタイ」って70年代の学生運動漫画の予告が入ってたんだけど、これ、コミックス化してないですよね。
すっごい気になるなー。
題材が小野塚先生らしいなー、70年代の学生運動をBLとしてどう料理してるのかなーと興味あるなー
| yuki | Comic*作者-A | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
天国へ行けばいい /円陣闇丸(Dariaコミックス)
円陣 闇丸
フロンティアワークス
¥ 590
(2007-01-26)
◆Story
ボクサーの道を諦めた守谷と、その試合を見てヤクザをやめた渡瀬。 見知らぬ2人は、交通事故の直後、生と死の間・ゼロ地点で出逢う。 そして謎の女性から、生き返る為の方法を教えられる…。 「一緒にゼロ地点から生還しましょう」──優しい渡瀬に惹かれはじめる守谷だったが、別人のように冷酷な渡瀬が現われて!? 待望のデスティニー・ラブ描き下ろし続編17Pも収録!!




この漫画、けっこー好きでリピート率高いです。
作者の方は押絵で有名な方だと思うんですが、私はBL小説はそんなに読まないのでよくわかんないんですけど…
まぁ絵は綺麗だと思います。

カバーイラストなんてね、ドンピシャに素敵(笑)
男っぽいタイプの違う美形2人が、よーく下の方見ると手を握りあってる。
内容ともドンピシャ(2人は協力しあわなければいけない関係)だしいいなぁ〜


そしてカプはと言えば、ヤクザ×元ボクサーにさらにヤクザが絡むと言う…
イイ男だらけです(笑)
↑の組み合わせだと、なんか殺伐としてそうとかダーク系、って感じもするけど不思議なテンポもあったりしてほのぼの、ともしてる。
かつじんわりしたシリアスなシーンもあったり、その緩急がいい塩梅です。

受のボクサーの子がね、ゲイなんですよ。
で、優男風ヤクザの事を好きになっちゃう。
この子、ボクサーだけあって男っぽいし懐も深い子なんです。
そんな子が一途にヤクザの優男を好きになっちゃう姿が凄くいい。
男らしい人が一途に男を愛する姿っていいなぁ〜〜〜(笑)


ストーリーはBLには珍しくSFだと思う。
「時間」がミソ。
私は時間軸をずらした話の展開とか映画が好きだからこの話も好き。
ちと違うかもしれませんが、映画「バタフライ・エフェクト」「メメント」を思い出した。思い出してみると「時間」をキーワードにしたストーリーって切ないラブストーリーが多いな。

この漫画も守屋(ボクサーの子)が繰り返す、「変わる前」の渡瀬(優男風ヤクザ)との交流が切ない。
受け入れてもらえないのをわかってるのに、冷たくされるのを分かってて「変わる前」の渡瀬に逢いに行っちゃうなんて…
そして複雑な嫉妬関係が面白いなぁと思う訳です。


話的にオーソドックスではないので好き嫌い分かれるとは思いますが、私は好きと断言します(笑)
もう1人のヤクザがまたイイ男なんだよね〜〜〜適度に変態で(笑)







| yuki | Comic*作者-A | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
深夜少年 (JUNEコミックス ピアスシリーズ)
今さらですが、小野塚カホリを読み始めました。
レディコミ系で活躍されてるのは知ってたんですが、BLは読んだ事なかった。
BL界(ってどんな世界や)において彼女がどんなポジションなのかよくわかりませんが、凄い好き、って訳じゃないけどなんか好き、って感じです。自分の中では。
そしてこの漫画はそんな「なんか好きだな」というのを自覚した漫画。
最初におさめられているのは余り好きな話じゃないんだけど、あとの漫画はいい。
特に表題作が一番いい。

後書きで「大人が救われる話を書きたかった」とあったけど、自分は完全大人なのでこの漫画の主人公である最低教師(本当に最低なの。行動が)目線になって不覚にも涙が出た。
大人は大人としての行動や振る舞い、思考を求められるしそうでないと社会は機能しない。そうは分かっていても「大人」の振る舞いが出来てる人は一体どのくらいいるのだろうか。この漫画の主人公の教師は教師と言う身分を振りかざして生徒に性的な暴行を行うどうしょうもない「大人」。
生徒達の若さに苛立ち、殺してやりたいと憎悪する姿は教師としてあるまじき姿だが、私には何となく理解もできる。若さが無限に続くのだと思い込んでいる子どもたちに対する苛立ちが。
この主人公は教師になりたくてなった訳じゃない、何か挫折した経験があるから未来のある子どもたちが憎いんだろうと悲しい事に私も少し理解できる(だからってあんな行動はしないと思うが)
そんな屈折した主人公の教師が一人の無愛想な生徒に関心を示した事から少しずつ変わる。最初は征服してやりたいと性暴力行為を働く。だけど意外にも堀江という生徒は他の生徒たちと態度が違う。
被害者と加害者、教師と生徒、大人と子ども。
立場は真逆だけど2人は共鳴し合い、主人公は堀江を愛する事で人を愛する事、教師として子どもの未来を愛して上げる事を理解しはじめる。
そして堀江自身も何故か教師によって救われる(まぁそれには深い理由があるんだけど)
これぞjene時代から脈々と受け継がれる「救済」のセオリーだなーと思う。
BLと名前は変わり、書き手や読み手の世代も若くなればこういった意義も薄れる(生れたときから本屋にデーン!とBLが平積みの時代)かもしれないけど、私の中でBLってやっぱり「救済」がテーマかなーなんて思ってるんで。
ラストもただ悲劇ではなく希望を感じされる終わり方で、小野塚さんの女性らしい優しい視線をとても感じた。
痛いお話も描かれる方だけど、その痛さって恋の痛み、であってこの漫画での優しさは子どもに対する大人が注いであげるべき優しさだと思う。

BLには意外とそういったテーマの話が結構ある。
よしながふみの漫画は保護者と被保護者、父親的な役割の人/息子的な役割の人、と言った人間の間で性的な信頼関係が結ばれる。
何が言いたいのか今は頭がこんがらがってるけど、何かこのあたり、私的に引っ掛かる。


| yuki | Comic*作者-A | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
<new | top | old>