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BL(主にマンガ)レビューやらその周辺
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LIFE、LOVE 1/西田東
あけましておめでとうございます。

新年早々さっそくレビューをあげる女…なんて寂しい女なんだ(笑)

今年も素敵なBL本やCDとの出会いがあればいいなぁ…と思っております。


で、新年早々わたし的に西田先生のお話がCD化される事を首を長くして待ってるんですが…やっぱりリーマンおっさんはダメなんですかね。(願い叶えたまえは聴いた事ないが…わたし的には普通の話が聴きたい)

まぁ確かに西田先生のキャラをアニメ臭い声でされたら大萎えもいいトコですが…
あの面白くてシリアスなキャラを演じられる声優の方はいなんですかね。
どう考えてもCD化に向いてないようなヤマシタトモコ作品が3枚もCD化されてるんだから西田先生ももっとCD化されてもいいと思うんですが!どうですか?(笑)



さて、レビューです。



◆Story
「ジャック、男に抱かれていいと思ったのは、おまえが初めてだ」海外の視察先で政治家の養父と間違われた新海隆裕は、マフィアに誘拐されてしまった! マフィアの下っ端・ジャックの部屋に監禁された隆裕は、養父の救いを待っていた。しかし、汚職事件の発覚した養父が自分を見捨てたと知り──!!? マフィア×政治家秘書、目を逸らすなスリリングラブ! (amazonより)



えーと、マフィア×政治家秘書、って書いてありますけど正確にはマフィアの下っ端、チンピラ、です。
なんかこの帯は大嘘をデカデカと書いてあって久しぶりにひっくり返りそうになった。


とても楽しみにしてた西田作品の新作。
と言っても自分は単行本派なんで、どんな漫画かさっぱり知らないで買ったんですが、一体この話がどういう方向で進んで行くのか全く予想できません。
しかも次の舞台は日本、、、ぽい???

日本という全く知らない土地に行く事になったジャックはどうなるのか…そして「自分の事しか考えてない男」と言われた隆裕はそんなジャックを本当に愛してるのか、それともただ利用しようとしているだけなのか…そんな精神的デンジャラスな雰囲気が感じられます。
搾取され続けたジャックと、義理の父親から離れようとして結局何も得る事もできず、精神的に自立できない隆裕がどんな関係になって行くのかが気になります。


ジャックが見知らぬ土地、日本へ行こうと決心したのも眠っている隆裕の涙が原因。
あーなんかドキドキしてきた(?)



| yuki | Comic*作者-N | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
純情ロマンチカ1〜4/中村春菊
◆Story
―恋に落ちなさい 愛を語るのはそれからだ―兄の友人で超有名小説家の宇佐美に、なぜか家庭教師をして貰うハメになった美咲。ところが訪れた宇佐美の自宅で、兄と宇佐美を主人公にした「ボーイズラブ小説」を発見!思わずキレた美咲だが、寝起き最悪の宇佐美が襲ってきてしまって―!?命令口調で強引な色男Xやんちゃ高校生のドッキドキ☆ファーストラブレッスン!野分X上條編「純情エゴイスト」も収録!(1巻裏表紙より)



典型的王道BL漫画だと思います。
いや、最近どーいうーのが典型的なのかよくわかんないんですけど、少女漫画的って言うのかな。特に宇佐美/美咲は金持ち、美形、有名小説家と言うハイグレード攻様(いかにも女の子の理想のタイプですよねー昔はやった3高って言うの?/笑)に受の美咲は庶民、高校生、元気だけが取り柄だけど、とても真っ当な感覚の持ち主と言う……少女漫画のステレオタイプですよね。
頭なでなで、キュン!は王道すぎる!

しかし実は白馬の王子様を待つ眠り姫は攻のうさぎさん(宇佐美の事ですよ)だったりするのが今風、って所かな。

特に好きなのは、1巻しょっぱなの美咲が寝起きのうさぎさんに襲われる前シーン。
おもちゃだらけのファンシーな寝室で、うさぎさんの「みーたーなー」って言う見開き。まぁはっきり言って28歳であの部屋はキモイと言えばキモイんですが、妙に乙女心を引き付けさせられます。うさぎさんってば不憫!可哀想!そこが可愛い!!って(笑)

読む前は表紙を眺めながら、きっとこの攻様は俺様強引横暴な典型的攻男なんだろうな、と私は思ってたんですが(笑)なんだかんだと優しかったり可愛かったりして可愛いなぁと思いました。

あ〜しかしこの2人の濡れ場は私、恥かしくて見れないんですよねー
2人の体格差とかロリ〜なお顔とか……あわわと慌てる。
と言うか中村先生の濡れ場シーンは擬音と液体(…)がその絵に反して凄いのでちょっと苦手なのかもしれない。


野分/上條「純情エゴイスト」
ロマンチカよりもエゴイストが私の好みのようです(笑)
すでにドラマCDを聞いていたので、上條のこのなにげない台詞をイトケンさんはあんなに感情豊かに演じててすげぇなーなんて思いながら読んだり(櫻井さんも漫画の雰囲気そのまんまで凄いと思った)
しかしこの2人、2人とも変人ですよね。
上條のツンデレぶりはもはやツンデレを通り越して病気みたいだし、野分の妙な落ち着きっぷりや、上條を落す手練手管(笑)は高校生とは思えない。っつーか初濡れ場での野分はドウテイだったのだろうかとすら疑いをもってしまう。あの落ち着き、余裕っぷりはナニ(笑)
私的にはあれは野分の初めてだと思うんですけどねー
野分はヒロさん以外、興味がなさそうだ(変人だわ)

上條には「通い猫」みたいと例えられておりましたが、私も野分は猫、それも体格の大きな(デブ猫、って事じゃないですよー)黒猫、ってイメージがある。歳下攻なんだけど、ワンコ、って感じじゃないのがまたいいです。あの謎めいた微笑みがミステリアス…(笑)

所で私が一番気になったのは、うさぎさんは上條の気持ちに全く気付いてなかったのかなーと言う所です。
私は気付いてても気付かないフリをしてたのかなーと思ってるんですけどやっぱり気付いてなかったのかな、と最近は思っております。

| yuki | Comic*作者-N | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
渇愛モンスター/楢崎壮太
◆Story
人の生気を糧に生きる「人喰い」の我舞谷はある日、同級生・桐山に欲情した。『好きな人間ほど美味い』という同族の言葉を信じずにいたが、桐山を味見した時の美味さが忘れられない。戸惑いと苛立ちで、飢えた我舞谷が取った行動は...!? 傲慢で意地悪、オレ様・我舞谷の空腹を満たす、2人の後日談LOVE満タン!描き下ろし、必見!! (amazonより)



ドラマCD「誘惑レシピ」の原作の方の漫画で、この方の漫画は初めてです。
パッと見、可愛らしい、いや可愛らしすぎる絵なので私の好みの範疇じゃないんですが、なんとなく買っちゃった。

で、↑画像のカバーイラストといい、あらすじを見る限りエロティックな匂いが感じます。
絵は凄い可愛らしいのになんてアンバランスなんだ…(笑)


お話は……まぁあらすじを読む限り『人の生気を糧に生きる「人喰い」』なんて出てくるから複雑だったりファンタジーだったり血みどろなのかな?と思ったんですが、読み終えると拍子抜けする程フツーの高校生男子BLだった…(笑)
せっかく「人喰い」なんて設定を出したからにはもうちょっとその設定を活かしてもいいんじゃないかい?と思った程。ちょっともったいないなーと思った。

で、メイントなるのが攻の「人喰い」人種、我舞谷の心の揺れ動き(笑)
よく考えてみたら我舞谷にとって「人間」なんて豚や牛と同じ「食べ物」なんですよね。
その「食べ物」に欲情はまだしも(直接食べる代わりに人間の「体液」で「食事」する事ができる)「恋」だの「愛」だのあり得ないですからね。人間が豚や牛に恋しないように(笑)

自分の事好きなのに、セックスを拒む桐山が理解できない我舞谷。
そんな恋愛を知らない我舞谷がなんとなく「身体」で恋愛を修得していくお話です(笑)



『一度だけじゃない、何度でも何回でも貪り尽くしたい』

おぅ、それを恋愛と言わずなんと言うんだ。


他「恋チュ!」も収録。
こっちも私の萌ポイントトは異なるけど、可愛いお話でいいなー
先輩(攻ね)可愛いー(笑)、正統派少女漫画の理想の「彼氏」タイプ。
綺麗で爽やか優しくって、でも好きな子に無視されてちょっと余裕なくしちゃたり…
根が少女漫画出身だから(今じゃヤクザ受とか騒いでるけど!)こーゆーテイスト、意外と好きだわー
何か自分の亡くしてしまったモノを気付かされます(笑)


楢崎さん、絵は凄い綺麗と言うか丁寧ですねー
髪の毛が触りたくなるようなサラッサラ!(笑)とにかく雑な線が無い(一般的に絵が上手い、って言われてる漫画家の人でも結構線が雑、もしくは雑に見える人って多いですからね)
どの本もカバーを見る限りそんなに絵が綺麗な様に見えないのがもったいないなー
絵は凄い好みではないんですが、綺麗だから何度でも眺めてしまう
| yuki | Comic*作者-N | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
奪う男/西田東
西田さんデビュー作、初単行本。

すごい、この本には西田さんの全てが詰まってる(笑)

まったく今描いてる事と変わってない。
最初から西田さんの萌(?)って変わってないんですね。
男と男の恋とセックスとプライドのぶつかり合い。

男なのに恋に溺れるなんて恥かしい。
だけど意地もプライドもかなぐり捨てて欲しいモノにぶつかってしまう滑稽さ、みっともなさがあの独特のユーモアと一緒に描かれてて非常に楽しい。

西田さんが好きな人には是非読んで悶えて笑って欲しい。

愛とエロと働く男のプライドがたっぷり詰まってます。
出てくる皆さんの余裕の無さっぷりが…普段仕事に生きてる男なだけに相乗効果で悶えます。


『奪う男』
西田さんと言えばリーマンラブ(笑)
デキる男といつもその男に煮え湯を飲まされ、女も役職も奪われ続ける男。
だけど実は……と言う西田さんらしい話。

意地もプライドもかなぐり捨てた時の、ドバーッとダムが決壊したような激情描写は西田さんならでは。
そして何気に西田さんの描く女性はみんな自立しててカッコイイ女ばかりだなぁと思う。


『YOU GIVE』
笑顔がガキ大将みたいなかつての営業講師に再会してみたら、こわーい仕事マシーンになってて、でも彼は取締役のおっさんとデキてるようで?

コレコレ!!これまた西田さんらしくて悶える
このノンケ風味の取締役のおっさんがねー「辛い思いをさせたな」って言うんだけど、これって所長の想いを薄々気付いていた、って事だよね。
「素晴らしい片思い」でもそんな感じのお話があったけど、なんか形にならないこーゆー「想い」のお話ってたまらんモンがあります。
それがましてどーみてもBLとは懸け離れた渋いオッサンだと思うと余計!(笑)
男って生き物は、特にオヤジって生き物は鈍感で鈍くてズルいけど……こんな風に実は気付いていた、って所に悶えます。
仕事で必死に応えようとする所長も健気で可愛い。


『課長になったら』
軽快なテンポなのは攻のゲイのキャラによるものだと思うけど、西田さんの描く軽薄ゲイ男/ノンケだと思わせて実は…な真面目系カプは好き。
西田作品ははっきりと自分がゲイである事を自覚してるキャラもいるけど、『YOU GIVE』の所長みたいにノンケに見せて実は…なセクシャリティーが曖昧なキャラも多くて、その辺りの描写が非常にスリリング(特に受がこのパターンだと)

『LOOK LIKE』
絵がちょっと耽美(笑)
西田さんの中で試行錯誤してる感じが現れててなんか微笑ましい。
受キャラが西田作品にしては上位に入る程、美人系だと思う。
西田さんはこーゆーちょっと性格悪そうだけど、実は恋愛に関してはウブで可愛い美人受キャラをよく描くなぁ、と思った。
ここでもオッサン間男が出て来てスパイス効かせてる。

『総務にひとこと』
眼鏡クール受。
受だけど精神的には強くて攻の上を行ってる感じがたまらない。
これぞリーマン!って感じ

『LIVE&LET』
リーマン、ではなくてちょっとヤバそうな事態に首つっこんだ危険なお話、って言っても西田作品なのでさほど危機感はない。
支配するか、されるか、そんな事ばっかこの2人は考えてるようだ。
危機せまる展開にも係らず、ラストの軽そうな終わり方がいい。

「俺が本領発揮した時の腰使いってのをおまえは生きて知りたくねぇのかよ」
この台詞、好き。


『放課後まで待てない』
西田作品で学生モノ、って言うのがかなり新鮮すぎる(笑)
とにかく老けてて高校生に見えない(笑)
最近の「初恋の病は」を少し彷佛とさせるが、原点なのかもしれない。
一遍見ると受と攻のポジションが逆っぽいんだけど、その辺りも面白い。
スポーツマンなんだけど、ただのスポーツバカでなくてナイーブな所が「男の子」っぽい。
受の「一人でも平気だけど、相手も自分の事を好きかと思うと恐くなる」、攻の「一人じゃ不安だけど、相手も自分の事を好きだったらどこへでも行ける、相手が怖がってたらその分、強くなれる」って台詞が好き。

『君の奏でる曲を』
書き下ろし。
「天使のうた」を彷佛とさせる、美人だけど無感情な音楽家。
一筋縄じゃいかない関係。
それにしても西田作品の黒髪ロンゲは色気があって魅惑的なキャラが多い。


そして恒例のあとがき漫画、「まんがみち」もありますよ(笑)
ホント笑える。
| yuki | Comic*作者-N | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
天使のうた 2 /西田東 (ディアプラスコミックス)
◆Story
最愛の妻と子供を事故で失い、人生に希望を見出せない医師・ミシェル。ある日ゲイストリートに迷い込んだ彼は、かつて知り合いだった少年を目撃する。その少年・アレックスは美形の音楽家、クリストフ・アドラーの息子。アレックスのことを相談しにクリスの楽屋を訪れたミシェルが目にしたのは、男と戯れるクリスの姿だった――。




2巻の怒濤の展開にびっくり。
こーきちゃったか!と思いつつ先の読めない展開にドギマギしつつ(不幸要素たっぷりだからね)最後はハッピーエンドで一安心。
アドラーが本当に悲惨であれ以上悲惨になったら…ね。
もう可哀想すぎる。
つくづく幼児虐待って人の心に陰惨な爪痕を残すんだなと実感させられた。

人を愛する事がわからない男。
愛する者を傷つけづにはいられないのは、自分がそんな愛され方(って言っていいのか)しかしてこなかったから。
悪夢の循環。
でもアドラーを現実の世界に引き止めていたのは『音楽』。
音楽だけが彼を救っている。
真の美を愛する者は悪には堕ちない。
絶えずその誘惑と戦っては苦しんでいるけれど。


しかしアレックスってデキた息子だなぁ。
中盤あたりはミシェルを巡ってアレックスとアドラーのどっちにつくのか、みたいな感じに見えたけど、どんなに人間性が歪んでても(歪まずにはいられない)ミシェルがアドラーに走ってくれたのは安心した。
子どもであるアレックスはまだこれからもあるし、適応性も早いけど、すでに中年にさしかかりつつあるアドラーは本当に全てを受け止めて愛してくれる人がいないと救われない。
ミシェルの「あいつまで死んだら俺は二度と立ち直れない」と涙を滲ませ、冬の街を歩き回る一連のシーンに胸がつまる。

アドラーの「あんたはなんで生きる?」と言う台詞が胸に突き刺さる。
大切な人(ミシェルにとっては妻)を失っても、実の父親から虐待され、目の前で自殺されてもたった一人で這い上がって来たアドラー、優しかった母親が死に、父親には無視され続けるアレックス。3人3様に苦しみつつも何故生きるのか。
人は何故生きて行くのか、そんな根本的な事を考えさせられた。

アドラーがミシェルに「最愛の妻を亡くしてもあんたは生きている。あんたの愛とやらはそんなもんだ」と言い放つ。

「愛」に対する絶対的な不信感。

アドラーは実の父親に虐待されつつ、父親が自分の事を愛していても虐待せずにいられない心の闇や苦しみを知っている。
愛してるのに虐待せずにいられない、ってなんて哀しい事なんだろうと思う。
そして歳をとるごとに自分が父親に同化していくことに恐れを抱いている。
それが分かっているからアレックスとは距離を持って接している。
自覚しているから、虐待した父親を憎みつつも愛している部分がアドラーの優しい部分だと思う。

なんだかそういったものをうつらうつらと考えさせられた。

留学先へ旅立つアレックスの横顔が忘れられない。
でも彼はまだ若く、そして欠陥だらけの父親を思い遣る事ができる聡明な子だからきっと幸せに、愛してくれる人が現れると思う。
そう願わずにはいられない。

深い、愛に関する物語でした。


| yuki | Comic*作者-N | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
素晴らしい失恋 (バンブー・コミックス 麗人セレクション)
もうストーリーを書くのも面倒臭くなりました…
こちらは4、5編の短編集が集められていますが、西田さんと言えばリーマン!
そして大人の男!!!な訳ですが更に年齢層が高め(笑)
最期の作品なんかかなり年令高いと思うんですが、これぞ自分を殺して生きてきた社会的ステータスの高い大人の男のお話だなぁと思うのです。
攻の社長が受の秘書に、お前が好きだけど、死にそうになっている妻がそれでも一番好きだ、愛してるんだ。と言うシーンは唸ります。凄い分かる。狡いけど分かります。そこいらの半端な不倫野郎の浮ついた台詞とは全然違うのがよくわかる。
そして西田さんと言えば微妙にちらつく死の影。
あんな作風なのに意外と死を扱う作品が多いなぁ、なんて思うのですが「生」を活かす事によって死の影が活かされてるような気がします。

どれもこれも特徴的な話が多くて好きなんですが、「乞う者」のその後が気になります。
一緒に罪悪を背負った二人が(妻が死んだ理由は結局分からないのが人生だなぁと思う)この後どうなるのか、どう生きて行くのか気になります。
また長篇書いて欲しいな〜〜〜

「素晴らしい失恋」
「誰か俺を抱いてくれる女はいないか」「誰か俺を抱いてくれ」
そんな事を考える主人公。そうだよね、男は女を守る者、養う者として一般的に認識されているからね。男って生き物は変な理屈や体面で生きていて大変だな、女でよかったーなんて自分は思ってます。
この叫びこそが社会的集団動物である「リーマン」だなぁと思うのです。
そしてこのリーマンが好きな相手の上司が言う台詞
「俺には妻も子供もいるから壊さないでくれ、俺一人じゃ自信がないから」
ん?この上司はじゃあ部下の無意識下の片思い(本人すら気付いてない)に気付いてたのか?!となるのですが、この部分が曖昧なのもまたオツなのです。
ああ、男はつらいよ。

「オレの社長、僕の秘書」
この漫画の中で一番気楽に笑えて読める(笑)
ディアプラスコミックの「彼の肖像」に入ってる闇金融漫画にちょっと似てる、と言うかリメイク?
納豆だのマグロ漁船だのどこから出て来るのか分からないネタに爆笑。

「快楽の地」
エキゾチックな漫画(笑)
攻が西田漫画にしては珍しく色っぽい。
と言うか西田さんの描く人物が全て色気がある!特に目つきとか。
これは…(笑)ぼくとつとした中に色気も備わっちゃって恐いもの無しだ。
「恋をしましょう」の「DIRT」に登場人物が似ていると思うのは私だけじゃない筈。
受が綺麗系なのに珍しく性格が悪くない(笑)と言うかレイプされてあのさばさばした態度は凄いがそれが彼の本質なのだろう。
「女なんて本気で惚れたら地球の果てまでも追いかけてくるさ」
この台詞が全て。

| yuki | Comic*作者-N | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
願い叶えたまえ (1)
■Story
若く美しい暴力団幹部の深見は、敵対する有島に攫われ薬を打たれ凌辱されてしまう。それを目撃した絹川は……!? ピアニスト×ヤクザ 怒濤のトゥルーラブストーリー。


1巻の表紙を見たとき「え?これがBL???カラーが!人物が!!!!」と驚いたのも遠い過去(笑)
いや〜〜〜でもこれ普通の青年漫画表紙みたいだよね(笑)
まぁいかにも男同士で絡み合ってやたら肌色が全体をしめる表紙よか買いやすくていいのかもしれないが・・・花音さん、チャレンジャーだな(でも3巻は買いにくかったよ!)

そんなよた話はおいておいて、全体的な印象から言うと1巻は「人に恋する」事の楽しさや辛さがよく書かれててグッときました。
他人を平気で傷つける、まるで世界の違う男に惹かれてしまう絹川の苦悩やらせつなさがリアルに描かれてすっかり世界に引き込まれました。
西田さんは本当に「リアル」な感情表現を描くのが上手いな〜〜といつも感心させられます。絵はふにゃ絵だけど(笑)

それが2巻から一気にシリアスモードになります。
随所随所にギャグテイストが入ってる西田さんの漫画でもこのシリアスな展開は辛い。
しかしこれは絹川がどのくらい深見を愛してるか試されるって事でもある。
深見の過去は語られる事はないけど、悲惨で忌わしい事なのは伺える。
そしてメイン人物の他に、敵対するヤクザのおっさん有島や深見の部下の男の描かれ方もただの背景ではなくきちんと「物語」がある。
3巻でのこの二人の意外な活躍(特にオッサン有島!カッコいいじゃないか!痺れた)はさらにドラマチックで物語に深みを与える。

私にはこの話はもっと長いような気がした。
それを3巻で無理やり駆け足でまとめたような気がする。
違うんだったらいいけど、もしそうだったらその削られた部分を知りたい。
終わり方にちょっと不自然を感じたから。

深見ってキャラはメイン人物でありながらミステリアスで、ある意味ファムファタールでもある。だからこそ魅力的なのだと思う。
こんなに魅力的なファムファタールにはなかなかお目にかかれない。
相反するものを抱え過ぎるが故にそれが弱味になり、堕ちて行く。
有島の執着ぶりに納得。
平気で人を殴るような男なのに、絹川のピアノに涙を流すシーンが痛ましい。
何故だか3巻の部下を(名前忘れた)殺そうとするシーンの深見は吉田明生の「吉祥天女」の小夜子を思い出した。


ミニシアター系映画のようなラストは、私はハッピーエンドだと捉えることにする。
絹川みたいないい男と一緒にいるんだからきっと大丈夫だ、と思う。
| yuki | Comic*作者-N | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
影あるところに
■Story
外科医・中道の医局にやってきた調子のいい後輩・堤は、脳梗塞で倒れた院長の息子。その院長とつき合っていた中道は、居心地が悪い。そんな折、院長は他界する。父親を奪った相手として憎みながらも、中道を心配する堤は、彼に以前の笑顔を取り戻してほしくて……。描き下ろしも収録した、西田印、大人のビター・スイート・ラブ!!(新書館より)


■傾向:研修医×医者、年下攻、医者、地味ながら泣ける


私は医者系BL(すでにジャンルになってるよ)が苦手なんですが、その苦手な部分を差し置いても好きな話であり、何度読んでも泣いてしまいます。
泣けるからいい話だとは思わないのですが(泣いた事は覚えていても話をすっかり忘れてしまうのも多い)この漫画の中での切実な程リアルな感情は読者に訴える物があると思います。本当にリアルで西田先生は身内を亡くされてるのかな、と変な勘ぐりをする程。

私がいつも泣いてしまう所は中道に堤が小児科の子供たちと一緒にティッシュで作った花を降らせるシーンです。
悲しいシーンではありません。
しかし中道の押さえ込んできた悲しみ、そして堤によって溶かされていく瞬間が上手く表現されていて涙が出るのです。
そしてこの瞬間に中道を父親を奪った憎しみの対象→医者として尊敬する人、そして愛する人へと堤の心境が変化する様も自然に描かれています。

1冊まるごと途切れる事のないテンションで描かれるストーリー。
そして導かれるようなラストは運命すら感じさせられ、素晴らしいラストへとなだれ込みます。


「萌え」はありません。
しかしきちんとしたストーリーと「人間」を描こうとする姿勢が強く感じさせられ大好きな作品です。
もちろん西田作品なのであの独特な「笑い」もあります(笑)
西田先生の描くストーリーは実はディープでシリアスなんだけど、どこか軽やかなのはこの独特のテンポと「笑い」の絶妙なコントラストだと思います。
あとあのふにゃけた線というか絵(笑)
私的には絵もストーリーも初期の吉田秋生を強く感じさせられるのですが、どうなるのでしょうか。今後の作品も買おうと思える作家買いできる人です。
| yuki | Comic*作者-N | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |